ABOUT
HakkeNは、NiiNUというデザインチームが運営をしています。
ヴィンテージや作家さんの一点もの陶器を主に取り扱っています。
私たちがなぜこのようなお店を作るに至ったのか。どういうお店なのか。
少し変わった形態のお店なので、自分たちの言葉で説明をしたい、と文章を書きました。
よろしければぜひお読みください。
Ⅰ. 最適「じゃない」選択肢
「同じような店に、同じように流通されたものばかりじゃつまらない」
そんな、ごく個人的な感覚からHakkeNは始まりました。
検索すれば容易に最適なものが見つかる現代において、効率やトレンドという大きな流れに身を任せることは心地よく感じられます。一方で、そればかりではどこか自分自身の輪郭がぼやけていくような感覚を覚えることがあります。
そういった流れから少しだけ距離を置いて自分の直感を見つめることで、好きなものの可能性が広がっていく。HakkeNが、そのきっかけの場になればと私たちは考えています。

Ⅱ. デザイナーの視点
私たちは、グラフィックやウェブサイト等のデザイン業務も行なっています。
日々の仕事では、美しく伝わりやすい表現のために、情報を整理し、視覚的な秩序を組み立てる作業をしています。
しかし、その整理整頓の過程で、定義できないもの、分類を拒むもの、偶然の産物、そういったものの中にこそ、人間らしい生々しさが宿っていると感じる瞬間があります(あえてデザインに取り入れることももちろんあります!)。
そういった感覚へのフォーカスがこの店における私たちのセレクトの根底にあります。
そして、サイト設計・デザインにおいては、その生々しい魅力を可能な限りそのまま届けることを第一に考えています。
他にはないオリジナリティのある商品が揃っていると感じていただけるのではないでしょうか。

Ⅲ. いびつであること ⁄ はみ出していること
生々しい魅力とはいったい何なのでしょうか。
私たちが惹かれるのは、作り手のその瞬間の熱量や、その時代の空気が混じり込んでいるように感じられるものです。それらには、他に代えられない、そのものでしかあり得ない表情が立ち現れます。そこに生々しい魅力を持った美しさを感じてきました。
例えば、使い込まれたヴィンテージ品の、年月が生んだ独特の色味。あるいは、指先で形を成すことによる微かな歪み。手作業の絵付けの揺らぎ。使い勝手や他人の評価を超越しているように感じる造形。
それらは決して「優等生」なプロダクトとは言えないことも多いです。しかし、背景を物語りそのものに代えがたい存在感をもたらしてくれているのは、まさにそういった、いびつであることやはみ出していることである、と私たちは捉えています。

Ⅳ. 何を売るのか
扱う一点ものの多くは、偶然店先で出会って感動したり、実際に作家に会ってその人柄に触れたりという、私たちの個人的な体験と紐づいています。
例えば最初は捉え所がない印象だった方が、自身の作品に話が及んだ途端、その人だけの独特な言い回しで詳しく作品の背景を伝えてくれる。
その瞬間、その話を受け取った私たちの心に何かが生まれ、「私たちがこの商品を取り扱いたい」ということに必然性が生まれます。
そういった直接的な熱を持てる商品だけを取り扱う。
それが今、ものを売るということの理想的な形なのではないでしょうか。
売り手として、その熱量を保って届けるために、私たちは写真や広告動画まで含めて全てを自分たちで作り上げサイト運営をしています。また、そこにデザイナーである私たちがお店を運営する意味もあると考えています。

Ⅴ. 自分だけの価値を見出すこと
ショップの名前である「HakkeN」には、二つの意味を込めています。
ひとつは、まだ見ぬ素晴らしいものとの出会い、という意味での「発見」です。
一点ものを扱い、入荷も不定期であること。それは、現代の消費のスピードからすれば非効率な形かもしれません。それでも私たちがこの形を選ぶのは、予期せぬ「何か」に出会ってしまった時の、驚きと喜び、困惑さえもが入り混じったような感覚に惹かれ続けているからです。
もうひとつは、自分自身の感性や価値観に対する「発見」です。
何かに自分だけの価値を見出すこと。
それは、誰の視線も気にせず、自分自身の感性を祝福し、肯定することでもあるように思います。
「HakkeN」が、「新しい価値の発見の場」になれば幸いです。
